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- 着磁・脱磁と電源装置
着磁によって永久磁石を作るためには、強力な磁界を発生させる着磁専用の電源装置と着磁ヨーク・コイル等が必要です。このページでは電源装置について説明します。
電源装置には一般的に「直流電源式」と「コンデンサー式」の2種類が使用されています。
直流電源式 | コンデンサー式 |
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着磁コイルに常に強力な磁場を 発生させるタイプの電源装置。 |
コンデンサーに充電したエネルギーによって、 瞬間的に強力な磁場を発生させる タイプの 電源装置。 |
コンデンサー式は、直流電源式と比べて安価で製作でき、電源も通常のものが使用できるため採用されることが多くなっています。
着磁には電源装置が必要であることは前述のとおりですが、実は脱磁にも電源装置が必要不可欠です。脱磁に使用される電源装置では、以下のような反応を起こすことで脱磁を行っています。
- 脱磁コイルに電気を流すことで電流が発生する。
- 流れている電流が0に近づくと、コイルからそれを妨害するための電流が生じる。
- コイルから発生した、それまでとは逆の電流がコンデンサーに充電される。
- 充電された電流がコイルに流れる。
- 上記1~4が繰り返されることで磁界は弱まり、対象物は脱磁される。
着磁に用いられる電源装置と脱磁に用いられる電源装置は、基本的に同一の仕様や構造をしています。そのため、着磁・脱磁のそれぞれで電源装置を用意する必要はありません。
※兼用型が一般的ですが、必要なレベルまでの脱磁が可能な装置を選ぶことがポイントです。
また、着磁・脱磁を行うためにはヨークやコイルが必要になります。下記リンク先にてそれぞれについてご説明していますので、ぜひご確認ください。