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- ネオジム磁石用 常温脱磁装置
これまで困難とされてきたネオジム磁石の常温脱磁が、弊社開発の革新的脱磁方式の採用により、ついに実現しました! 強力な磁力を持つネオジム磁石を、製品に組み込まれた状態(磁気回路に組み込まれた状態)で常温脱磁できます。 安全でスムーズな作業が可能になり、処理時間の短縮・ランニングコストの削減も期待できます。
*解体する前に脱磁できるので、磁石の取出し作業をスムーズに行える。
*磁石の吸着の心配がないため、安全に取り扱うことができる。
*高熱をかけないので有害物質が揮発せず、環境にやさしい。
活用例1 家庭用エアコン用のコンプレッサーモータ
回転子が露出した状態。この状態でも脱磁が
できます。
IPMローターを脱磁すれば、内装されている
磁石が簡単に取り出せます。
脱磁後の状態。クリップが吸着しません。
活用例2 ハードディスク
ケースに入れたまま脱磁することができます。
*脱磁せずに取り出した場合
*脱磁後に取り出した場合
取り出した磁石がくっついてしまいます。
取り出した磁石を整列させることができます。
ハードディスクを解体しVCMを取り出す前に磁石を脱磁できるので、安全かつスムーズな作業が可能です。
活用例3 洗濯機用DDモータ
洗濯機より取出したDDモータ
脱磁後は50ガウス以下に磁束が下がります。
DDモータ本体からセグメント磁石を取り外す前に脱磁できるので、安全かつスムーズな作業が可能です。
当社は、作業者の安全と地球環境を守るため、磁石が組み込まれた状態での常温脱磁に主眼を置いています。 特に、下記製品の常温脱磁に積極的に取り組んでいます。
★★★脱磁実験サンプル提供にご協力下さい!★★★
上記製品の廃棄サンプルは一般的に入手が困難なため、脱磁実験サンプル提供にご協力いただける企業様を募集しております。 数多くの実験を重ねることで、より安全・より確実な脱磁方法を確立し、皆様のご期待にお応えしたいと考えております。 常温脱磁に興味をお持ちの企業様のご協力を、お待ちしております。
■ 補足資料
■ ネオジム磁石の常温脱磁のすすめ
高騰続けるレアアース。ネオジム磁石に使用されるネオジム、ディスプロシウムも高騰を続けております。こうした状況から、都市鉱脈として回収家電からのリサイクルに期待が高まっており取り組む企業が増えてきております。従来、ネオジム磁石の常温での脱磁は難しいとされておりましたが、弊社が開発した革新的脱磁方式を採用することにより可能となりました。強力な磁力を持つネオジム磁石を製品に組み込まれた状態(磁気回路に組み込まれた状態)で、常温で脱磁し、安全でスムーズな作業が可能になります。また、処理時間の短縮、ランニングコストの削減も可能になります。是非、ご相談ください。
■ 熱脱磁のメリットとデメリット
ネオジム磁石のキュリー点(約320℃程度)を超える熱をかけ脱磁すると磁力を失うため、まとまった量を処理するには適した方法といえます。
しかしながら、解体する製品から磁力を持った磁石部品を取り出しまとめてから熱による脱磁を行うため、それまでの作業中に周りの金属に吸着したり、磁石に指などを挟むなどの事故にもつながる危険性があります。また、加熱するため炉を使用しますので、熱するための時間・エネルギー・コストがかかり冷めるまでの時間も必要になます。リサイクル作業において強い磁力を持つネオジム磁石の取り扱いは安全性・作業性の面で大きな課題です。
●常温脱磁と熱脱磁の比較
常温脱磁 | 熱脱磁 | |
---|---|---|
方法 | 交番減衰磁界を印加 | 約400℃で加熱 |
装置 | 脱磁電源とコイル | 加熱炉 |
処理時間 | 10~60秒/個 | 5分~30分/個 |
磁気回路に組み込まれた磁石 | 簡単に取出しできる | 電気炉のスペースが必要 |
エコ貢献度 | 電力消費量 小 | 電力消費量 大 |
脱磁後の解体処理 | 磁石を簡単に取出し可能 | 加熱するため、樹脂の排ガス処理が必要 |